ストレッチはしたほうがいいのか？

こんにちは、今日はストレッチについて解説します。

ロルフィング、筋膜リリースセッションを受けに来られる方は
運動をしている方が多々いらっしゃいます。
そんな方によく聞かれるのがストレッチ（筋肉を伸ばすという意味で）についてです。

ストレッチはやった方がいい？

ストレッチは色々奥が深く、私はストレッチのプロフェッショナルではないので、ストレッチの仕方をあまり教えてはいません。
ですが、ロルフィングは、動きの質を上げていくためのボディワークなので、ストレッチ要素を含んだ運動、新しい感覚で体を柔軟にする運動の一部として、ストレッチ的ことを取り入れたり、お薦めすることはあります。

よくあるのは、「ストレッチした方が良いですよね？」
という質問です。

そういう時、その方の状況・状態によるけれど、
「運動前のウォーミングアップ時や、身体が温まった時にやってみてください」
と、答えています。

実際に、私自身が、運動前にからだの固まりやすい関節周りをほぐすのに、ストレッチをした方が整うし、やっているからです。
遠い過去に経験のある、クラシックバレエなんかでは、逆に、ウォーミングアップ後のストレッチなしでその日の練習に入ることは考えられなかったな、という体感もあります。

そして、運動をしていたり、体を動かす、体のメンテナンスをされている方の体の状態や、故障歴を、セッション時に診たり可動域や筋肉の質などをチェックすると、普段からストレッチをしっかりやっている方の方が、そもそもの故障（ケガ）は少ないように思います。

だから、ストレッチ、やった方がいいですって
答えたいことが多いですが、
やらない方が良い時や、その痛みにはあまり効果ないかも
というときもあるのが、今回知ってもらいたいことです。

ストレッチ、そこはやめた方が良いかも、というのは
近辺を怪我したり、伸ばしている場所そのものに炎症が起きている時。

ストレッチ、その痛みにはあまり効果ないかも、というのは、
自分では分かりにくいと思うのですが、痛い場所そのものが原因じゃない時。　です。

簡単にいうと、体全体があるべき柔軟性をバランスよく保っているときは、そのままではどこも痛くなりません。
その状態で、運動前にカラダをウォーミングアップして、ストレッチを取り入れると、筋肉なんかもしっかり目を覚まして、運動前、または運動後のリセットに有効的でしょう。
でも、実際は、どこか特定の場所に疲労物質が溜まったり、よく使う場所は回復が追いつかずに疲労して、固くなったり、ケガなどをきっかけに、元通りの状態に戻れていないところがあります。

そういったところは、筋肉の質感自体も硬くなっています。
その硬くなっている状態がピンポイントで現れる時もあり、トリガーポイントと呼ばれたりもします。

こういった質感の違いがあると、ストレッチをした時、柔らかい部分だけが伸ばされ、すでに固くなった部分はあまり伸びません。
身体が温まっていないとよりそうなります。
すると、実際運動する時に、その柔らかい部分だけがより伸縮しやすくなるので、負担が増えてしまうこともあります。
続くと、負担が増えた伸縮性のある部分も疲労してきて、なんらかの痛みが新たに生まれるかもしれません。

すでに炎症が起きていたり、怪我している部分に関しては、限界まで使われて（伸ばされすぎて）切れている細かい筋繊維や腱・傷を、ストレッチでもっと引っ張ってさらなるダメージを与えかねません。

すでに慢性痛が生じていて、ストレッチしていてもさほど効果を感じていないなら、ストレッチに、慢性痛解消の効果を期待するというよりも、「ストレッチ、やらないよりはマシかもしれない」くらいの有効度数です。
ゆっくり体全体の筋肉をほぐすか、軽い全身運動（ジョギングやウォーキング）でからだをほぐしながら温める方が大切かもしれません。

日常的に、全身の柔軟性を高めているのはとても良いことですが、
すでに関節が動きにくくなったり痛みが出た時、どこかが張りやすくなった状態なら、筋膜リリースを早めにやると効果的。

激しいスポーツをしている、または過去にしていた、という方は
疲労物質が固まって、何もしていない方より筋肉が硬くなっていることが多々あります。
時間をかけて硬くなった体はストレッチではなかなかほぐせません。

大きな関節周辺の筋膜リリースでは、数年分のヨガの成果？と言われるほど
可動域を取り戻せる時もあります。

ストレッチは、した方がいい時が多い、けど、すでに固くなっているところは、あまりほぐれていない、伸びていないと覚えておきましょう！

そして、すでに固くなっているところは、筋膜リリースしてスッキリしましょ！！

ということで、もうすぐ夏休み、部活動、クラブ活動をしているお子様はいつもよりもストレッチの機会が増える、ということもあり、ぜひ参考にしてみてくださいね〜

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