ロルフィング 香川-Rolfing® Structural Integration 自由で快適なからだを探求するみなさまへ。

ロルフィング 4つの特徴

1:重力との関係を考える

地球上で普遍のエネルギー”重力”を味方に!

わたしたちもふくめ、生物が長い歴史において変わることのない環境〝重力”の影響下で生まれて生きてきたということは、本来重力のもとにデザインされた構造を持っているともいえます。
バランスが崩れ、重力に抵抗しなければならないとしたら、支えなければならない自分の「重さ」がより重く負担に感じることでしょう。しかし、バランスが整い重力とよりよい関係性ができると、重力は身体を支えてくれる芯となります。

The gravitational field is the therapist. –Ida P. Rolf
重力場がセラピストなのです   -アイダ P.ロルフ


2:筋膜へのアプローチ

カラダ締め付けていませんか!?からだの歪みは骨でも肉でもない、”筋膜”の仕業かも・・・

筋膜とは筋肉をはじめ、骨や内臓、神経や血管、リンパ管などあらゆるものを包み込みながら全身に繋がる結合組織です。全身に張り巡らされた筋膜のイメージはよくクモの巣にも例えられ、骨格を支え姿勢や体つきを形づくっているのは、実はこの筋膜なのです。健康な筋膜はみずみずしく伸縮性に富んでいますが、身体的・精神的な傷やストレスが蓄積されることによりその部分が水分を失い、縮んだり柔軟性を欠くことでくっつきあったりして、動きづらくなったり周りを引っ張ることになってきます。さらに、当然筋膜に包まれた筋肉・骨も影響を受け、やがては身体の歪みの原因となります。

ロルフィングでは、指やこぶし、肘を用いて一定の圧を加えて筋膜に働きかけ、筋膜のうるおいを取り戻し、制限を解放します。


3:全体性(wholism)を考える

からだの構造が変わる、それはあなたの”在り方”の変化 

身体のどこかに不調や制限を感じる場合、そこが必ずしも直接の原因とは限りません。身体はどこかの部分だけが独立して存在しているわけではなく、部分と部分が情報を伝達し合い、連携し、全身が一つのシステムとして成り立っています。ある部分に制限ができたとしたら、他の部分がそこを補い、補うことによりできた仕事の穴を、また他の部分が補う、というように、身体に起こった変化は広く影響するのです。このため、身体のバランスを整えるためには、常に全身を見ていく必要があります。くまなくそれぞれのパーツがあるべき場所へもどり、やるべき仕事に専念できるよう整えるのです

さらに視点を広げてみます。
身体はその人の多くを表現します。見かけや姿勢はもちろん、歩き方やちょっとした動作、雰囲気・・・誰かをみて、「なんとなく感じ取れるその人」、という個性がありますよね?わたしたちは、多くの情報を無意識に身体へとりいれ、影響され、反映させているのです。性別・生活・価値観・思想・生活環境・習慣・職業・文化・食べ物など、身体をかたち造るものは、その人の歴史であり人生ともいえるでしょう。
よって身体の構造にアプローチするということは、右にあるものを左に移動して完結する、というように単純なものではありません。”なぜ”身体が、わたしたちそれぞれの異なった個性をもつようになる/なったのかは”理由”があるからです。そしてその理由はひとそれぞれです。単に身体構造のバランスを整えるだけではなく、左に移動してきたものが右にまた戻らないためのヒントも同時に探していきましょう。


4:共同作業である。

ずっと人任せにしたくない、”自分”の身体だから。

ロルフィングは、ロルファー(施術者)と受け手(クライアント)との共同作業です。
ロルフィングでは、ただ受け身でいるだけではなく、自分のからだを感じることが重要です。無意識なからだの動かし方のクセや、普段意識することのない感覚、知覚の仕方など、自分への「気づき」が変化への大きなカギなのです。
今のからだがその人の歴史を現わしているといえるように(←3.全体性を考える)、その身体構造は長い間繰り返してきたからだの使い方のクセや姿勢の結果です。つまり、パターン化された身体の使い方が変わらない限り、どれだけバランスを整えても自分の身体のパターンへと戻ってしまうのです。
もしかしたら、自分が一番楽だと思っている慣れた姿勢より、もっと楽で美しい姿勢があるかもしれません。力まない方がより発揮できる力があるかもしれません。この感覚は、自分自身で感じて、発見していくことが変化を持続させるために不可欠です。
ロルファーは治療者ではなく、受け手が変化を起こせるよう導くサポート役です。ロルフィングは「感覚の変化を感じるレッスン」でもあります。身体が自然で楽(ラク)にいられるニュートラルな場所をいっしょに見つけていきましょう。